機嫌の良い人になりたい

8月。ちょっと体調があまり良くない日々が続いて(女性ホルモン的なやつです)、家での私は、「やってらんないよ」とブスッとし、とにかく酷いものだった。
でも、誰かに見られてるわけではない。人前で不機嫌さを発露させることとは、決定的に違う。その線引きは大事にしたい。

人前で機嫌良く振る舞うのは、大人としての「嗜み」みたいなものだと思っていて、逆に、自分の機嫌の悪さを常に表明している人には、近づきたくないし、機嫌の悪い人がその場の空気を支配してしまうことに、どうにも納得がいかない。
でも、8月に気持ちが上がらない日が続いた時、こんなに元気が出ないのに、無理して人前で明るく振る舞うことなんて絶対無理。と、思ってしまった。私も、機嫌の悪い人の仲間入り。でもそれでいい。暗い顔で、毎日を過ごすことの何が悪いの?と思う程だった。
幸い、人と会う仕事のスケジュールではなかったので、ただ単に私の仕事が捗らないだけで済んだ。まだ良かった?

9月。日本橋三越の英国展にここ数年参加させてもらっていて、毎年、英国アンティークを扱うお店が隣になる。
そのお店のオーナーさんは、常に機嫌の良い人で、元気を取り戻しつつあった私は、改めて、私も、こんな人になりたいと思った。

どうしても落ち込むことはあるだろうし、無理をし過ぎてはいけないと思うけど、暗い顔で周りに気を遣ってもらうのが当たり前のようには、やっぱりなりたくない。
実際確かに、落ち込んでいるときは「大丈夫?」と気にかけてもらいたい。人にうんと大事にしてもらいたい。かまってもらいたい。かまってもらうのはとても楽で心地よい。

でも、「大丈夫?」と声をかけ続ける方は大変だ。何も楽しくない。
機嫌の悪い人に気を遣うよりも、機嫌の良い人の近くに行って、思い切り笑いたい。
「あの人に会ったら元気になる」
そんな人間になりたいと思う。