生理のはなし

「生理現象」には、排泄、くしゃみ、色々あるのに、なぜ女性の月経だけを指して「生理」と呼び、月経は「生理現象」なのに恥ずかしいもののように語られてしまうのだろうか。
最近、書籍やラジオ、ネットメディア等で、「生理」についてカジュアルに話そうという動きが出てきている。
凄く良いことだと思う。
男性の「生理」への無理解に直面した時に、傷つくのはやっぱり女なのだ。

私は、生理痛が毎月とにかく酷く、子宮内膜炎等を疑うほどだったので、婦人科検診で問題が無いことがわかったものの毎月辛いことを先生に話したら、「低用量ピル」の服用を勧められた。
何となく、「ピル」の印象が良くなかったので、婦人科の先生が勧めてくれるとは思っていなかった。私も無知だった。

ということで、毎月生理がくる度にピルを処方してもらいたいと思うものの、お金もかかるし、と二の足を踏んでいたけれど、8月よりやっと服用を始めた。
服用し初めの1か月は、中々薬が体に合わず、不正出血と生理痛が続き、気持ちも落ち込んでいたけれど、段々と慣れてきて、今はとても楽になった。
毎月の生理痛が無い!!この世の春!人生の楽園!最高だ!!

にもかかわらず、ピルの服用に怪訝な顔をした男友達が、「薬は良くないんじゃない?生理痛3日間だけでしょ?その間だけ我慢すれば良いじゃない?」とこっちからすればとても非情な事を言ってきたので、プルプルと怒りに震えながら、
「たかが3日間っていうけど、毎月だよ。わかる?毎月3日間、全く仕事も捗らないくらい動けないんだよ。それに、あなたピルの何を知ってるの?勉強してきてからそういうことを言ってよね」と、反論なんて許さないぞ!という勢いで怒ってしまった。
彼はたぶん、薬に頼って大丈夫?と私のことを心配して言ってくれたのかもしれないけれど、それにしてもなんて薄っぺらい表面だけの心配なのだろうか。
(でも、こんなに怒っても後腐れの無い人なので良かった)

生理に直面した時の男性の行動に、しばし傷つくことが多く、こんなこと、いつの時代まで続けていくのだろうか、と深く考えてしまった。
男性の不理解に怒り、悲しみ、傷つくことが多々あるけれど、本当は、男性に怒る前に「生理」について話しにくい空気にしてしまっていた世の中が良くない。
女側が話さないから、男性も知り得ることなんてできないだろう。
もちろん贅沢を言えば、男性自ら生理について知ろうと思って欲しいけれど、とりあえず、私が怒りを表現しても話を聞いてくれる友人には、今後も伝えていきたいと思う。
そして、私の後の世代の女の子達には、生理のことで傷つくことのない世の中になっていて欲しいと思う。
(次期副大統領的な事を言ってみました。)

2020/11/18