くだらない話なんてない

個展が終わりそこで思うことを書きたい気持ちを押さえ、前回のブログで自分に課した「くだらない事を」、と思うのですが、ふと気付いたらくだらないことって一行で終わってしまうんですよね。
例えば、渋谷駅東横線を降りてから井の頭線に乗るまで、全速力でも7分はかかるんだよね、とか。
そろそろマットレスを買い替えたいけど、思ったより値が張るから、ちょっと躊躇して数年経ってるなあ、とか。

どうでもよく見えて長く書けることって、深掘りできる時点で結局くだらなくないんだろうなと思う。
例えば好きなものの話し。
今回の展示で、「なぜ私はこの生地に惹かれるのか」ということを今まで自分に問いかけてこなかったことに気付いた。
直感で生地を選んできた、というと聞こえがいい。
でも、「いいな。洋服にしたら映えそうだな」と思った、その「いいな」の部分を追求したら、次にどんな展示をしたいのか見えてくるんじゃないか。

自分の中に生まれたストーリーを描いた展示。
またしてもギャルリーワッツに面白いテーマを投げ掛けてもらったので、じっくり暖めて次回の展示に繋げたいと思う。

やっぱりその時に書きたいと思ったことしか書けない。
それに、「くだらない事」って、探してみると全然思い付かないし、案外少ないのかもしれないです。

2021/05/22