クソみたいな男社会にさよならしたい

思わず過激なタイトルを付けてしまったのには、「男性の不妊治療、保険適用へ」というニュースを見て、怒り心頭になったからだ。

最初に言っておくが、不妊で悩む男性にバイアグラが保険適用で処方されることを怒っているわけではない。
女性の身体に関するもの、しかももっと重要性があるものがいつまでたっても議論が進まない中、バイアグラの保険適用だけがすぐに決定したから、本当に本当にムカついている。

女性の緊急避妊薬は、「女性が悪用する可能性があるから」「女性が性に奔放になるから」と男性医師たちが言う訳のわからない理由によりいつまでたっても保険適用されず、薬局で簡単に手に入れることも出来ない。
「女性が悪用する可能性があるから」って何度聞いても腹が立つ。
ならば、なぜ、赤ちゃんを死なせてしまって逮捕される親は「女」ばかりなのか。
「女の人は痛みに強いから」と、これもまた訳のわからない理由により、出産時の麻酔も保険適用されていない。
生理用品はまるで贅沢品とでもいうかのように軽減税率の対象外のままである。
ただでさえ男女に賃金格差があるのに、なぜ女の身体に関するものに税金を投入しようとしないのか。

生理痛の苦しみから解放され、男性と同じように毎月過ごすために、私は低用量ピルに年間36000円支払っている。
もう一度言う。
男性と同じように生活するために、36000円支払っているのだ。
この理不尽な思いを、一向に男社会は認めようとしてくれない。

その昔、バイアグラがあっという間に認可されたのにも関わらず、ピルが中々認可が降りなかった、あの頃から日本は全く変わっていない。

女性の身体はどうでもいいと言われている。
ムカつく。本当にムカつくよ。
男による男のための、男のためだけの社会。
女は子供を産む機械だという政治家のあの言葉は、不適切発言でもなく等しく特権階級の男たちの間に共通認識としてあるのだ。
「子供を産んでね、そのあとの事は知らないよ。育児、やって当たり前。とりあえず自助でやって。働きたいなら、男と同じくらい働いてね。」
日本で生きていく女の道は、ハードモード過ぎる。

前回の都議会選挙の投票率の低さには愕然とした。
それでも、女性の議員が増えたことは本当に良かった。これで都議会においては、女性の声も無視できなくなってくるだろう。
本当に、政治の場に女性がいないことがこんなにも分かりやすく、私たちの身に直結しているのを目撃させられ、焦燥感に駈られている。
このままじゃ、本当に駄目だ、と。

ずっと、こんな政治的な事を書いていいのだろうかと悩んできた。このブログを読んでくれる人は自発的に読みにきてくれていると思うので、思いきって書いているけれど、それでも、めんどくさいなと思われたらどうしようと思っていた。
インスタやFacebookでも、本当はもっと発信していきたいけれど、やはりまだちょっとこわい。
でも、そんな事言ってたらいつまでたってもこの男社会は変わらない。
これから産まれてくる子供達にこの苦しみを引き継ぎたくない。
この怒りを諦めに変えてしまう前に、自分に出来ることをしていきたい。
生活と文化と政治は繋がっている。
連帯してくれる人がいてくれたら嬉しい。

2021/07/08