エンパワーメントされるエンターテイメント
素人が文章を書くうえで、「あー素人だなー」と痛感するのが、好きな音楽や観たライブの良さを伝えたい時で、というのも、先日、ヒップホップアーティストのあっこゴリラちゃんのライブを見に行き、その時感じたことなどを書きたいと思ったのに、語彙力の無さゆえ上手く伝えられる自信が全く無い。
(ちなみに、あっこゴリラちゃんが参加しているZOOMGALSというユニットの「GALS」という曲の中で、「I’mあっこゴリちゃん 、さん付けとか無理」という歌詞があるので、あえてあっこゴリラちゃんと書いています。)
元々、ヒップホップはわりと好きなジャンルだったが、ただ、男性中心のヒップホップカルチャーのホモソーシャルな雰囲気がちょっと苦手で、例えば「金も女も手に入れた」的な歌詞があったり。だから、好きで聞きつつそこまでハマらなかった中で現れたあっこゴリラちゃん。
生理不順に怒るあっこゴリラちゃん。
「男受け?女受け?自分受けねらってこう!」と叫ぶあっこゴリラちゃん。
超推せる。超格好いい。
男のものとされている文化や仕事、女には向いてないとされているもの、が、本当にそうだったのか?と問いたくなる。
今年の年明けに観た映画「燃ゆる女の肖像」で、画家の主人公は女性の名ではきちんと絵を評価してもらえないからと、父の名をかたり絵を出品する。
女性に才能が無いわけではなく、翼を折られる場面が多すぎるのだ。
ずいぶん昔の話になるが、ダウンタウンの松本人志さんが、「女にお笑いは向いていない」と言っていた。「痛々しく見えてしまうから」と。
その当時は、(確かに)と思ってしまったのだが、彼らの芸風を見れば、あのマッチョな空間に入らなければいけないのであれば、そりゃ女には向いてない。というか、併合できる女性しかお笑いが出来ない。
深夜の番組で「トゲアリトゲナシトゲトゲ」というお笑い番組がある。(テレビ朝日月曜深夜)
Aマッソの加納さん、3時のヒロインの福田さん、ラランドのサーヤさん、の三人の女性芸人が出演している。
これが、凄く面白い。
そしてこれまた、私の語彙の無さが申し訳なくなるのだが、
こんな私とは正反対に、ボキャブラリーや発想で笑わせてくれる彼女たちに痛々しさは微塵も無く、とにかく、ただただ面白い。
私が子供だった頃、専門学生だった頃も、「男性が向いている」と色んな職種が言われていた。デザイナーや料理人。
この歳になりようやく気付く。
そんなわけない。
向き不向きに性別が関係あるわけがない。
あっこゴリラちゃんや、トゲアリトゲナシトゲトゲの三人を見て、若い女の子たちはきっとエンパワーメントされている。
私たちのやりたいように生きるんだ。と。
私も、誰かのロールモデルになれるよう、なんだかヘンテコリンな人生だけど、胸張って生きていこうと思う。
さて語彙力の無さは、YouTubeを張り付けることで誤魔化すことにします。
2021/07/17