ちょっとした宣言
小学校中学年の頃、隣の席の男子がいつも意地悪をしてきた。
とにかく嫌で仕方なかった。
中学生の頃、同級生の男子に「女子テニス部はヤマハを筆頭にブスばっかりだな」と言われた。
高校生の頃、通学路にある中学校の窓から「女子高生ー!」「ブスだな!」とほぼ毎日言われていた時期があった。私に対してだけだった。
でも、私は男を憎んでいない。
小田急の殺傷事件の後、私はとても動揺してしまった。
あんなにもあからさまな女性への憎悪が可視化されてしまったことへの恐怖。
Twitterを見ていて、「男は女がいないと生きていけないのに、俺に優しくしてくれる女がいない。だから女が悪い。」というメンタリティの男性がいることがわかり驚愕している。
女が男をケアして当たり前だと思っている。
ケアといってもただ家政婦的な役割を押し付けたいとかではなく、
例えば愛想よく振る舞うことを要求したり、不機嫌な「僕」を許してもらうことでもある。暴力を振るってしまうことを許容しろと言ってくる。
日本の超マジョリティど真ん中で生きてるくせに甘えるな、と言いたくなる。
弱者男性というけれど。でもさ、モテなくて収入低い女だってゴマンといるよ。ほら、ここにもいる。
女に矛先を向けても何も解決しないんだよ。
女を得ることが人生の勝ち組だと思ってるなら私はそれは間違ってると思う。
自分の幸せとは何なのか、自分を生きづらくしている本当の原因は何なのか、じっくりと向き合うことを恐れずにしてほしい。男性性を研究した本も最近沢山出版されているので読んでほしいなと思う。
と、力任せのようにここまで書いて、ふと虚しくなる。
ここに書いて、何の解決になるんだろう。
私の声に、どんな力があるのだろう。
私はずっと強くなりたいと思って生きてきた。そして、強い人間に仕上がったと思う。それは、へこんでもすぐに立ち上がることが出来るような。
でも、もっと違う強さがほしい。
自分が正しいと思うことを言い続けられる強さがほしい。
まともでいるのって難しい。自分さえよければ、という空気はそこかしこにあって、それは間違ってると言うと「まあまあ」と言われてしまう空気がある。
それでも。間違ってる、と、言い続けたい。そんな強さがほしい。
だから、私はフェミニストだ、と、ここに宣言する。
あぁ、言っちゃった。こわいね。
でも、世の中フェミニストだらけになればきっとこわくなくなるはず。だから私もフェミニストだと宣言する。
今回の件で、Facebookの投稿にいいねしてくれた友人、インスタのストーリーにリアクションしてくれた方々、ありがとうございます。
その、届いている、ということがわかるだけで、私は強くいられる気がします。
https://president.jp/articles/-/48778
今回の事件の記事。私が前半書いた内容より、この記事の方が断然詳しく分かりやすいです。
2021/08/11