怒りは祈り

今年の夏、私の推しメン武田砂鉄さんと温又柔さんのトークイベントに行ってきました。

温又柔さんが私を見て「会ったことありますか?」と。いいえ、無いですよ 笑。
でもなんだか嬉しかった。
私も、会ったことある気がしたんです。図々しいけれど。

イベント前、ずっと読んでみたいと思っていた温又柔さんと木村友祐さんの往復書簡「私とあなたのあいだ-いま、この国で生きるということ-」という本を読み、あまりにもその時の私の気持ちにリンクしていて寄り添ってくれて、こんなにも力を貰う読書体験は初めてだった。

本の中で、世の中の不条理に温さんは怒っていた。
私もずっと怒っていた。「何でこんなに怒っていなければいけないんだろう、ブログでいつも怒っている。こんなのみんな読みたくないよね、でも、考えてること、書きたいことしか書けないし。」そんなモヤモヤした気持ちに「怒っていい」と、「怒るべきだ」と、並走してくれるような本だった。

「このままでいい、このままのほうが都合がいい、とひそかにほくそ笑む者たちの神経を逆撫でするような声を積極的に発する必要があるのです。」
本の中の一節。
怒ることに疲れてきて、もうどうでもいいやと思いそうになる時、この文章を思い出す。権力者たちは、私たちが声を上げるのを諦めるのを待っているのだ。

タイトルにした「怒りは祈り」はあっこゴリラちゃんの「SAY HELLO」という曲の中のリリックから。
怒ることができるのは、未来を信じているからなのだと思っている。
不条理に対する怒りを投げ出したくない、と思う。

2021年ももうすぐ終わりです。ブログを読んでくださった方々ありがとうございました。
来年もまた怒ってるだろうなと思う。この人また怒ってるなあと思いながらも読んでいただけたら嬉しいです。

2021/12/28