私は私のことが好き

仕事がうまくいけば、他のことはどうでもいいやと思っている節がある。
近所のお寺で5円を投げ込んでお願いをする。
(神様!今ちょっと気になる人いますけど、でもまぁ仕事がうまくいくならそっちは全然諦めますんで!)

これは、「女性が“仕事も家庭も”というのは贅沢だ」という言葉に私が捕らわれているのでは、と思われそうだが、ちょっと違う。
(女性が仕事も家庭も持って当たり前の社会になってほしい。なぜなら、男性はそれを当たり前に享受しているのだから。)

セックス&ザ・シティの映画の終盤、サマンサがスミスに別れを告げる時、
「あなたのことは好きよ。でも、私は私のことがもっと好きなの。」
というセリフがある。
これが、すごく府に落ちる。
私は私のことが好きだ。
洋服を作って、色んな人に着てもらいたい。それが一番の自分の幸せだと感じている。そして、それは凄く難しい挑戦なのだということも感じている。
難しいから、売れたときの喜びはひとしおで、他になにも要らねぇや。という気持ちになる。展示会に来てくれた方々が、わくわくして「あれも試着してみたい!」と言ってくれる時間。「これ沢山着てますよ」と言ってくれる時間。
大切な友達もいるし、超満たされてるなと思う。私が私を好きでいられる環境を、これからも一番大切にしていきたいと思う。

2022/5/8