街のはなし

東武百貨店の催事に、三鷹の友人が沢山訪ねてきてくれた。
三鷹は長年住んでいたから、ちょっとした故郷のようで、じんわりとした心地よい愛情を感じる。

東京は、区や市に特色があって、「月曜から夜ふかし」で以前見たけれど、自分の街を持ち上げる代わりに、違う街を馬鹿にしていたりする人もいる。
私の生まれ故郷の浜松にいたときは、こんなこと無かった。

私は、地方から出てきた「よそ者」だからか、どの街にも特に思い入れも先入観もなく、長年住み慣れたから三鷹には愛着があるけれど、特にどこの街が良いとかがわからない。

強いて言えば、「文京区」は、文の京(都)という言葉の響きが好きだ。
文京区生まれの人って頭良さそう。と、凄く頭が悪そうな事を言ってみたりする。

恵比寿は、通った専門学校があり、最初の職場があり、運命的な出会いをしたファブリカもあって、私にはとても縁がある街なんだと思っている。三鷹から都心に引っ越しを考えたとき、恵比寿になるべく近いところがいいなと思った。
色々、違う街を勧められたりしたけれど、頑なに「恵比寿に近いところ」にこだわり、今の部屋に出会うことが出来た。
とても住み心地が良く、恵比寿が持ってきてくれた縁なんじゃないかなと思っている。

仕事でもそうだけど、縁というか、人との繋がりが一番大事で、会いたい人がいる街が私にとって大切な街になる。
誰かの存在を感じれた時、その街の事がとても愛おしくなってくるのだ。

2020/06/30