共感

最近、SEX AND THE CITY を久し振りにアマゾンプライムで見返した。
久し振りに観ると、“相手に合わせることが愛情”だと思い込んでいた20代の頃にはわからなかった色々が詰め込まれていて、改めて、4人のことが大好きになった。
キャリー達のように毎週夜遊びもしないし、女友達とランチなんてほとんどしない。あの世界とは、全く違う生活をしているのに、なぜか彼女たちの悩みには、すごく共感してしまう。
もしかしたら、「女性」というだけで、全世界とてつもない結束があるのかもしれない。
まだ私は未読なのだけれど、今ベストセラーになっている韓国の小説「82年生まれ キムジヨン」の訳者がジェーンスーさんのラジオ番組に出演されたとき、ジェーンスーさんがこの本を読んで、
「私は、結婚もしてないし子供もいないのに、この物語を読んで、自分のことのように胸が苦しくなった」と言っていて、これは何だろうなと思った。
“女性”として生きてきただけで感じてきた同じような想いが、みんな少なからずあるということなのだろうか。
凄く漠然とした感覚なので、うまく文章にできないのだけれど。
例えば、男兄弟もいるのに、女の子だけが家事の手伝いを「女の子なんだから」という理由でやらされるとか。
「母親なんだから」という言葉だけで女性だけが我慢しなければならないことが多すぎないか?と思うこととか。
自分が経験してないことでも、隣の友達のように、その苦悩が理解できて、一緒に憤ってしまう。
女性が男性に比べて共感能力が高いと言われている部分なのかなとも思うけれど。

話は少し逸れるけど、相変わらず、日本のジェンダーギャップは酷いもので、特に1番大事な政治分野が世界144位、女性議員の割合は9.9%!
女性政治家が頭の悪いオヤジみたいなセリフを言ってしまうのも、そうやってオヤジに媚びないとやっていけない世界なのかと思うと吐きそうになる。
「女の敵はやっぱり女なんだな」なんて馬鹿な論理を男性に言われる隙を与えないでほしい。
私たちは深い部分で共感し合える仲間なのだから。
とはいえ、男女の分断を生みたいわけでは決してなくて、お互い理解し合う努力は諦めずにしていきたい。男性にも、きっと“男性”としての共通する苦悩があるはず。

後半急に口が悪いブログになってしまった。皮肉にも私も「ブログ」で発信しております。

2020/10/07